スマイルテクノロジーユナイテッドでは、ShotGridを利用されているお客様からツール開発についてお問い合わせいただくことが多くありました。 弊社はShotGridに関するご相談に対してコンサルティングからツール開発の対応をここ数年行っていますが、エンジニア不在でShotGridの導入を進められなかったり、新たなツール開発に掛かる費用の負担が難しいという声もよくお聞きします。 

ご相談いただくお悩みやツール開発が求められる具体的な課題は現場ごとの違いはあるものの、共通する部分は非常に多く、個別に対応することにもったいなさを感じることもあります。 

そこで弊社はShotGridを導入してスムーズなワークフローを実現するために必要なツール Sacramento＜サクラメント＞ をボーンデジタルおよびオートデスクと協力して開発しました。 

今回はShotGridのご相談を受けるなかで模索しながらたどり着いた、弊社開発のSacramentoのご紹介とそれを使用したワークフローをご提案いたします。

・Sacramentoの概要

 SacramentoはAutodesk ShotGridの活用を拡張するデスクトップアプリケーションです。 ShotGridでは、タスクの進捗報告やレビュー依頼を確認するときに、 Webブラウザで様々な操作が求められますが、 アーティストやスーパーバイザーにとっては手間となる作業です。 Sacramentoが提供するツールはShotGrid利用におけるWebブラウザの操作を省き、 制作現場がより本質的な業務に集中できる環境の構築を支援します。

＜スーパーバイザー向け機能＞
Task Editor - タスクテンプレートを使用したタスク作成と納品ファイルとの紐づけ Loader - バージョン管理ツールからのファイルの一括取得

＜アーティスト向け機能＞
Loader - バージョン管理ツールからのファイルの取得 Publisher - ShotGrid・バージョン管理ツールへのサブミット Messenger - 提出したバージョンへのリンク・自動生成されるプレイリストへのリンクを含むメッセージの送信

＜連携ツール＞
Autodesk ShotGrid / Autodesk Maya / Perforce Helix Core / Slack